調査・取材や理論に基づき、10人のゼミ生(2012年度)が、文具の理論的定義から流通論や業界紙比較、学校教育と文具の関係などを縦横に論じました。”手帳”の現在やボールペンの進化、さらにはガラパゴス文具論・Gマーク論や”文具女子”論にも踏み込みます。いまも通用する内容が盛り込まれていれば幸いです。
第1章 メディアとしての文房具
第1章:メディアとしての文房具―歴史・定義・機能― (福永 祥子)文房具の定義を同心円図で明示し、さらにマクルーハンのメディア論も応用。PDFは こちら
続きを読む第2章:流通3段階を考える
第2章:「変わる時代に」生きる―流通3段階の仕組みの復活が業界発展のカギ― (宮井 彩/志磨 裕子) 卸売関係者や業界紙編集部への取材(2012年実施)をもとに、文具業界…
続きを読む第3章:教育からみる鉛筆
第3章:教育からみる鉛筆 (高田 沙織)永遠の筆記具、鉛筆。教育現場でのあり方の歴史と現在を論じる。ドイツの事例からみえてきた、“消せる安心”と“消える不安”……。…
続きを読む第4章:学校教育における文具と玩具
第4章:学校教育における文具と玩具の境界線 (寺田 香奈子) 子どもが大好きな玩具的文具。その諸例と学校での使用ルール運用を分析。PDFは こちら
続きを読む第6章:快楽としての文具
第6章:快楽としての文具―ヒトはなぜ文具を追求するのか― (高橋 恵) なぜヒトは文具を欲求するのだろうか。消費行動理論を援用して分析し、文具商品開発の現代的原論ともい…
続きを読む第7章:現代手帳論
第7章:現代手帳論―多様化する手帳の役割― (宮井 彩) 明治期以来今日まで、発展し続ける手帳文化。その現代的役割を大学生への聞き取りも用いて活写。付:手帳術調査結果報…
続きを読む第8章:“女性向け文具”論
第8章:文具の性―ラベリング理論からみる女性向け文具― (太谷 梓美)"女性向け文具"とはいったい何なのか。出現の足取りをたどり、その意味と役割を…
続きを読む第9章:Gマークからみる文房具
第9章:Gマークからみる文房具 (志磨 裕子) 多くの文具商品が受賞しているグッドデザイン賞。そのしくみやGマーク効果の諸相を具体的事例に即しつつ論じる。PDFは…
続きを読む第10章:文具業界紙に迫る!
第 10 章:文具業界紙に迫る!―文具という“メディア”を伝える“メディア”― (志磨 裕子) 一般人が目にすることのない文具業界紙。その姿を、『旬刊ステイショナー』と…
続きを読む第11章:輸出品としての文具
第 11 章:輸出品としての文具―ガラパゴス文具の成立と現在― (西 美沙紀)文具の輸出史を辿りつつ、その現代的展開を"ガラパゴス文具"の概念を手が…
続きを読む第13章:スクラップブッキングと文具
第 13 章:スクラップブッキングからみる文具―ホビーの世界は文具を変えるか― (長濱 麻未) 文具は単品で使用されるとは限らない。紙・筆記具・テープ・ハサミ……。あら…
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